「もう少し待てば安くなる」を、国の統計で確かめてみた
木造住宅の工事費の指数は、この2年で約6.5%上がりました。直近の統計に、下がった年は1つもありません。

「いまは高いから、落ち着くまで待とう」。そう考えて2年待った人は、結果としていくら多く払うことになったのか。感覚ではなく、国の統計で見てみます。
- 木造住宅の工事費の指数(2020年度=100)は、2025年度に122.3。2年前より約6.5%高い
- 月ごとの数字でも、2024年6月の118.3が2026年6月には126.7に
- 直近2年の統計に、工事費が下がった年はない
工事費は、実際どう動いているのか
国土交通省は、建設工事にかかる費用の動きを「建設工事費デフレーター」という指数で公表しています。2020年度を100としたときの、木造住宅の数字は次のとおりです。
| 年度 | 木造住宅の指数 |
|---|---|
| 2023年度(暫定) | 114.8 |
| 2024年度(暫定) | 118.8 |
| 2025年度(暫定) | 122.3 |
2023年度から2025年度の2年間で約6.5%、2020年度と比べると約22%の上昇です(上昇率は当社で計算)。仮に2年前に3,000万円だった工事が同じ割合で上がったとすると、約195万円の差になります。
この指数は「建築費が22%上がった」という意味ではありません。工事費の物価の動きを示すもので、坪単価や実際の請負金額そのものではなく、会社の利益や消費税も含みません。ただ、材料と人件費が上がり続けていること自体は、はっきり読み取れます。
家を建てる人は、減っているのか
国土交通省の建築着工統計によると、持家(注文住宅など)の着工は令和7年度に195,111戸で、前の年度より12.6%減りました。令和8年度は4〜8月の累計で前年同期比12.0%増と、持ち直しています。建てる人が減ったからといって、工事費の指数は下がっていません。
では、どうするか
この先も上がり続けるかどうかは、誰にもわかりません。ただ、直近の統計のなかに「待てば安くなる」根拠は見当たりません。
大切なのは、建物・土地・諸費用を合わせた総額を、いまの相場で一度出してみることです。総額がわかれば、どこにお金をかけ、どこを抑えるかを落ち着いて決められます。土地の動きは「土地は待っても安くならないのか」でくわしく見ています。
- 国土交通省「建設工事費デフレーター(2020年度基準)年度次・月次」(2026年9月30日公表分まで) https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-other-2_tk_000362.html
- 国土交通省「建築着工統計調査報告(令和8年8月分)」(2026年9月30日) https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001395.html
制度・金利・統計の数字は、2026年10月時点で各出典に掲載されていた内容です。制度は変更・終了することがあります。お申し込みの前に、必ず最新の公表内容をご確認ください。