「東京は太陽光が義務」は半分まちがい。都の助成は最大240万円
東京都の太陽光義務化は、家を建てる人の義務ではありません。一方で、都の「東京ゼロエミ住宅」には戸建てで最大240万円の助成があります。

「東京で建てると、太陽光パネルを載せないといけないんですよね?」。相談の場で、よく聞かれる質問です。答えは「いいえ」。ただ、この誤解の裏には、知らないと損をする助成制度があります。
- 太陽光パネルの設置義務は大手の住宅供給事業者が対象で、施主個人にはかからない
- 令和8年度の東京ゼロエミ住宅(戸建)の助成額は、水準C 40万円/水準B 160万円/水準A 240万円
- 国の補助金とは、区分によって併用できるものと、できないものがある
「太陽光義務化」は、誰の義務なのか
東京都では令和7年(2025年)4月から、新築住宅への太陽光パネル設置を義務づける制度が始まりました。ただし、義務を負うのは都内で年間に供給する延床面積の合計が2万㎡以上の住宅供給事業者、つまり大手のハウスメーカーなどです。
家を建てる施主や購入者個人に、太陽光パネルを設置する義務はありません。すでに建っている住宅も対象外です。「東京では太陽光を載せないと建てられない」というのは誤解です。載せるかどうかは、屋根の向きや日当たり、ご家庭の電気の使い方を見て決めれば十分です。
都の助成は、いくら出るのか
東京都は、都が定める高い断熱・省エネ性能を満たす新築住宅に助成を行っています。令和8年度の戸建住宅の助成額は、1戸あたり次のとおりです。
| 水準 | 助成額(戸建) |
|---|---|
| 水準A | 240万円 |
| 水準B | 160万円 |
| 水準C | 40万円 |
申請の受付期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日まで。東京ゼロエミ住宅の設計確認と認証を受けることが条件です。太陽光発電や蓄電池を載せる場合は、別に加算があります(蓄電池は1kWhあたり10万円、1戸あたり上限120万円)。
国の補助金と、両方もらえるのか
国の「みらいエコ住宅2026事業」との関係は、次のように決められています。
- 国の「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」への補助:併用できる
- 国の「GX志向型住宅」への補助:併用できない
では、どうするか
国の110万円を取るか、都の助成と国の75万円を組み合わせるか。どちらが有利かは、建物の性能とご家族の条件で変わります。性能の水準は設計で決まるため、プランを固める前に方針を決めておく必要があります。「どの制度を使う前提で設計するか」を、最初の相談で聞いてみてください。
- クール・ネット東京(東京都環境公社)「令和8年度 東京ゼロエミ住宅普及促進事業」(2026年9月10日更新) https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/tokyo_zero_emission_house/tokyo_zero_emission_house_r08_fukyu/
- 東京都「令和8年度 東京ゼロエミ住宅の新築に対する助成事業」(2026年3月30日) https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/03/2026033010
- 東京都環境局「太陽光ポータル 建築物環境報告書制度」(2026年1月30日更新) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/solar_portal/program
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