ピアノは約80〜90デシベル、住宅地の夜の基準は45デシベル。防音は、間取りの前に決める
ピアノの音は約80〜90デシベル。住宅地の夜の環境基準は45デシベル以下。この差は、あとから壁を1枚足しても埋まりません。

家で楽器を弾きたい。映画を大きな音で観たい。そう思って家を建てたのに、近所が気になって結局やめてしまう。この後悔は、設計の最初の段階でほぼ防げます。
- ピアノは約80〜90デシベル。住宅地の環境基準は昼55デシベル以下、夜45デシベル以下
- 楽器を演奏する人は10人に1人(令和3年調査で10.2%)
- 首都圏では、勤め人の37.7%にテレワークの経験がある。家で音を気にする時間は長くなった
家の中の音は、どのくらい大きいのか
東京都環境局が示している、生活の中の音の目安です。
| 音の種類 | 大きさの目安 |
|---|---|
| 犬の鳴き声 | 約90〜100デシベル |
| ピアノ | 約80〜90デシベル |
| エレクトーン | 約77〜86デシベル |
| ステレオ | 約70〜86デシベル |
| テレビ | 約57〜72デシベル |
| 人の話し声(日常) | 約50〜61デシベル |
一方、国の環境基準では、住居が中心の地域の騒音は昼間(6〜22時)55デシベル以下、夜間(22時〜翌6時)45デシベル以下が望ましいとされています。ピアノとの差は、35〜45デシベルあります。
どれくらいの人が、家で音を出しているのか
総務省の令和3年社会生活基本調査では、1年のあいだに楽器を演奏した人は10.2%。10人に1人です。
聞く側の事情も変わりました。国土交通省の令和7年度の調査で、首都圏の雇用されて働く人のうち、テレワークをしたことがある人は37.7%。昼間も家にいる人が増え、音が気になる時間は長くなっています。
環境省のまとめでは、令和6年度の騒音の苦情は全国で19,886件。そのうち家庭生活によるものは1,197件(6.0%)でした。
「45デシベルを超えたら違法」ではありません。環境基準は行政が目指す目標で、個人の家の音を取り締まる数字ではありません。また、ピアノの80〜90デシベルは音を出している側の大きさで、隣の家に届く大きさではありません。ドラムの音の大きさは、公的な資料に目安が見当たらないため、この記事では数字を書いていません。
では、どうするか
防音は、部屋の位置で半分決まります。
- 音の出る部屋を、隣の家からいちばん遠い側に置く
- 寝室や子ども部屋と、壁1枚でつなげない。収納や廊下をはさむ
- 音は窓と換気口から漏れる。窓の数と向き、換気の経路を先に決める
- ドラムやピアノは、音だけでなく振動が床を伝わる。床の構造から考える
どれも、間取りが固まってからでは動かしにくいことです。環境省の資料も、ピアノ・ドラム・ギターなどの楽器には「本格的な防音対策」をするよう勧めています。
ユーキハウスには、現役でドラムを叩いているスタッフがいます。叩く側が何に困るかを知っている人間が、打ち合わせに入ります。
- 東京都環境局「生活騒音」(掲載中) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/noise/noise_vibration/daily_life_noises
- 環境省「騒音に係る環境基準について」(掲載中) https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html
- 環境省「令和6年度騒音規制法等施行状況調査の結果について」(2026年2月27日) https://www.env.go.jp/press/press_03011.html
- 環境省「生活騒音(パンフレット)」(掲載中) https://www.env.go.jp/air/seikatsu.pdf
- 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」(2022年8月31日) https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/gaiyoua.pdf
- 国土交通省「令和7年度テレワーク人口実態調査」(2026年3月24日) https://www.mlit.go.jp/report/press/toshikankyoteleworkr7.html
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