壁をどれだけ厚くしても、熱は窓から逃げる。冬は約6割、夏は約7割
資源エネルギー庁によると、冬に逃げる熱の約6割、夏に入ってくる熱の約7割は、窓などの開口部を通ります。断熱の話は、窓の話です。

断熱と聞くと、壁の中の断熱材を思い浮かべます。ところが、熱がいちばん出入りしているのは壁ではありません。大きな窓のあるリビングが、冬に足元から冷えるのには理由があります。
- 冬に室内から逃げる熱の約6割、夏に外から入る熱の約7割は、窓などの開口部から
- 家庭のエネルギー消費の約30%は、暖冷房が占めている
- 2024年度、新築注文住宅の61.8%がZEH水準。一方、工務店のZEH化率は2割程度(2023年度)
熱は、どこから出入りしているのか
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、こう説明しています。冬の暖房時に室内から逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部から。夏の冷房時に室外から入ってくる熱の約7割も、窓などの開口部から。
同じページによると、家庭のエネルギー消費の約30%は暖冷房です。窓の性能は、光熱費にも、部屋の心地よさにも直結します。
ZEH水準の家は、どれくらい建っているのか
環境省の公表では、2024年度に建てられた新築注文住宅のうち、ZEH水準を満たすものは61.8%でした。注文住宅では、すでに半分を超えています。
ただし、会社の規模で差があります。資源エネルギー庁の委員会資料(2025年5月)によると、2023年度の新築注文戸建てのZEH化率は、ハウスメーカーが7割超、工務店などは2割程度です。
住宅性能評価・表示協会のデータでは、令和6年度に評価書を取得した一戸建てのうち、断熱等級5が75.3%、等級6が18.1%でした。
「どの家でも、熱の7割が窓から」ではありません。この割合は、前提となる住宅の条件がページに示されていません。窓や壁の断熱性能が変われば、割合も変わります。また「窓などの開口部」には玄関ドアなども含まれます。「ZEH水準」と「ZEH」も別物で、後者は太陽光発電などを含めた住宅を指します。
では、どうするか
窓について、間取りを決める前に確かめたいことは4つあります。
- サッシの枠は何でできているか(アルミか、樹脂か、その組み合わせか)
- ガラスは何枚か、熱を通しにくい加工があるか
- 夏の日差しを、庇や軒、外側の日よけで止められるか
- 東と西の窓が、大きすぎないか
窓は、景色と光と風を入れる場所で、家の印象を決める場所でもあります。小さくすれば断熱には有利ですが、暮らしは窮屈になります。どこを大きく開け、どこを絞るか。その配分を決めるのが、設計の仕事です。
ユーキハウスの新築住宅は、全棟ZEH水準の断熱が標準仕様です。窓の仕様も含めて、標準のままでその水準を満たします。
- 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 省エネ住宅」(掲載中) https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index.html
- 環境省「ZEH普及状況(事業者向け情報)」(2024年度実績) https://policies.env.go.jp/earth/zeh/business/
- 資源エネルギー庁 ZEH・ZEH-M委員会「ZEH・ZEH-Mの普及促進に向けた今後の検討の方向性について」(2025年5月) https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/data/260119.pdf
- 住宅性能評価・表示協会「令和6年度 建設住宅性能評価書(新築)データ(一戸建ての住宅)断熱等性能等級」(2026年3月) https://www.hyoukakyoukai.or.jp/kokai/R06/kodate_5-1.html
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