3〜7日だった審査が、約39日に。「来春には入居」が間に合わなくなる理由
2025年4月の法改正で、木造2階建てにも構造と省エネの審査が必要になりました。国の調査では、審査にかかる期間が大きく延びています。

「子どもの入学に合わせて、3月には引っ越したい」。その計画、建築確認の審査期間を何日で見積もっていますか。以前の感覚のままだと、1か月ずれます。
- 2025年4月から、木造2階建ての住宅は建築確認で構造・省エネの審査を受ける
- 国交省のヒアリングでは、審査の平均期間が改正前の約3〜7日から、2025年9月末に約39日へ
- 入居したい時期があるなら、以前より1か月ほど早く動き出す
何が変わったのか
これまで、木造2階建てなどの小さな建物は、建築確認の際に構造などの審査が省略されていました。いわゆる「4号特例」です。2025年4月の建築基準法改正で、この特例の範囲が狭くなりました。
| 区分 | 対象 | 審査 |
|---|---|---|
| 新2号建築物 | 木造2階建て、延べ面積200㎡を超える木造平屋 | 構造・省エネの図書を提出して審査 |
| 新3号建築物 | 延べ面積200㎡以下の木造平屋 | 審査の省略を継続 |
審査は、どれくらい延びたのか
国土交通省が民間の確認検査機関15機関に聞き取った結果では、事前の審査から確認済証が出るまでの平均期間は次のように変わりました。
- 改正前:約3〜7日
- 2025年6月末:約29日
- 2025年9月末:約39日
延びた理由として国交省は、不慣れな設計者への対応、構造計算を行う物件や長期優良住宅が増えて1件あたりの審査に時間がかかること、申請件数の増加、審査員の不足を挙げています。国は図面を事前にチェックする仕組みを用意するなど、対策を進めています。
「4号特例は廃止された」と言われることがありますが、正しくは「縮小」です。延べ面積200㎡以下の木造平屋には、審査を省略する仕組みが残っています。また「約39日」は15機関の平均で、全国の統計ではありません。
では、どうするか
確認済証が出なければ、工事は始められません。入学や転勤、いまの住まいの契約更新など、入居したい時期が決まっている方は、以前より1か月ほど早く動き出すつもりでいると安心です。
審査が増えたことは、悪い話ばかりではありません。木造2階建ての家でも、構造と省エネについて第三者の目が入るようになりました。ユーキハウスは全棟で許容応力度計算(構造計算)を行っているので、審査で求められる図書は最初から用意しています。「いつ住み始めたいか」を、最初にお聞かせください。
- 国土交通省 住宅局「「4号特例」見直し 3つのポイント」(2023年10月版) https://www.mlit.go.jp/common/001500388.pdf
- 国土交通省「改正法施行による審査期間について(改正建築物省エネ法・建築基準法の円滑施行に関する連絡会議 資料)」(2025年) https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001968863.pdf
- 国土交通省「建築確認・検査の対象となる建築物の規模等の見直し」(2024年10月25日更新) https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/r4kaisei_kijunhou0001.html
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