交通事故の3倍以上。冬の浴槽で亡くなる人の数と、室温18℃の話
令和6年、浴槽での溺死・溺水で亡くなった65歳以上の方は7,363人。交通事故による死亡の3倍を超えます。寒い家は、思っているより危険です。

交通事故には気をつけるのに、家の寒さには無頓着。数字を見ると、順番が逆かもしれません。65歳以上で比べると、浴槽で亡くなる人は交通事故で亡くなる人の3倍以上います。
- 令和6年、浴槽での溺死・溺水で亡くなった方は7,776人。約95%が65歳以上
- 全国調査の5年後追跡(速報)は「長期的な血圧の管理には、室温の安定が重要」と報告
- 居間だけでなく、寝室・脱衣所・トイレまで暖かさを保てる家にする
浴槽で、どれだけの人が亡くなっているのか
消費者庁によると、令和6年に浴槽での溺死・溺水で亡くなった方は7,776人。このうち65歳以上が7,363人で、65歳以上の交通事故による死亡(2,103人)の3倍を超えています。
消費者庁は、こうした事故が冬に多いことを挙げ、入浴前に脱衣所や浴室を暖めておくよう呼びかけています。
寒い家は、体に何をするのか
国土交通省の補助を受けて2014年度から続いている「スマートウェルネス住宅等推進調査」は、全国の約2,000世帯・4,000人を対象に、住まいの断熱と健康の関係を調べています。
2026年2月の報告会では、断熱改修から5年後の追跡調査の速報が示されました。室温の時間ごとの変動が大きい家に住む人は、5年間の家庭血圧(最高血圧)の上昇が大きく、高血圧での通院が新たに発生していたという内容で、まとめは「長期的な血圧コントロールには室温の安定化が重要」です。
同じ報告会の資料では、世界保健機関(WHO)が冬の室温を18℃以上にするよう勧告していること、国内の学会が2025年12月に「起床前後の室温を18〜22℃以上に」と呼びかけたことも紹介されています。
浴槽での死亡7,776人は「ヒートショックで亡くなった人の数」ではありません。溺死・溺水の統計で、原因がすべて温度差とは限りません。また、室温と血圧の調査が示しているのは関連であって、「断熱すれば病気を防げる」と言えるものではありません。それでも、家の中の温度差を小さくすることが体への負担を減らす方向に働くことは、読み取れます。
では、どうするか
- 居間だけ暖かく、廊下・脱衣所・トイレが寒い家にしない
- 朝いちばん冷え込む寝室の温度を、下げすぎない
- 断熱材は、すき間なく入っていてはじめて性能が出る
30代、40代のうちは実感しにくい話かもしれません。けれど、建てた家には年を重ねた自分が住み、親御さんが泊まりに来ることもあります。断熱は、あとから足すのが難しい部分です。ユーキハウスが全棟でZEH水準の断熱を標準にしているのは、そのためです。
- 消費者庁「年末年始、高齢者の事故に注意しましょう!」(2025年12月23日) https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_084/assets/caution_084_251223_0002.pdf
- 日本サステナブル建築協会(国土交通省 スマートウェルネス住宅等推進事業)「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第10回報告会 講演資料」(2026年2月16日) https://www.jsbc.or.jp/document/files/260216_10th_document.pdf
- 国土交通省「健康&快適生活(住宅の温熱環境と健康の関連)」(2022年11月時点) https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/health-effects/index.html
制度・金利・統計の数字は、2026年10月時点で各出典に掲載されていた内容です。制度は変更・終了することがあります。お申し込みの前に、必ず最新の公表内容をご確認ください。