予算は“えこひいき”していい。建てた人の後悔1位は「予定より高くなった」
国の調査で、注文住宅を建てた人の不満の1位は「価格(予定より高くなった)」で36.1%。全部を少しずつ良くすると、こうなります。お金は、寄せる場所を決めて使うものです。

打ち合わせを重ねるうちに、見積もりは上がっていきます。キッチンを1段階上げ、床材を変え、収納を足す。どれも数万円から数十万円。ひとつずつは小さく見えて、合計すると大きくなります。
- 注文住宅を建てた人の不満は「価格(予定より高くなった)」が36.1%で最多
- 新築戸建ての不具合の相談は、ひび割れ・性能不足・雨漏りが上位。外壁、基礎、屋根に集中する
- お金を寄せるべきは「あとから直せない場所」。設備や内装は、あとから変えられる
建てた人は、何に満足していないのか
国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査は、注文住宅を建てた世帯に「満足していないもの」を聞いています(複数回答)。
| 満足していないもの | 割合 |
|---|---|
| 価格(予定より高くなった) | 36.1% |
| 特になし | 32.9% |
| 住宅の広さ | 18.8% |
| 間取り・部屋数 | 16.8% |
| 住宅のデザイン | 8.9% |
| 気密性・断熱性能 | 5.8% |
3人に1人以上が、予定より高くなったと答えています。一方で、同じ調査で設備などの選択理由を聞くと、1位は「高気密・高断熱住宅だから」で66.0%、3位が「火災・地震・水害などへの安全性」で50.3%でした。みんなが大事にしているのは、目に見えにくい性能のほうです。
不具合は、どこに出ているのか
住宅の相談窓口「住まいるダイヤル」の2025年度の統計から、新築戸建ての相談で多い不具合です。
| 不具合 | 相談に占める割合 | 多い部位 |
|---|---|---|
| ひび割れ | 20.1% | 外壁、基礎 |
| 性能不足 | 16.8% | 設備機器、外構 |
| 雨漏り | 12.7% | 屋根、外壁 |
| 変形 | 12.2% | 開口部・建具、床 |
| はがれ | 11.8% | 外壁、内装 |
並んでいるのは、外壁、基礎、屋根、窓まわり。どれも、住みはじめてから直すと大がかりになる場所です。
えこひいきする場所、しない場所
| お金を寄せる(あとから直せない) | 抑えていい(あとから変えられる) |
|---|---|
| 構造・耐震 | キッチンや洗面台のグレード |
| 断熱と窓 | 壁紙、照明器具 |
| 屋根と外壁の防水 | 造作家具、カーテン |
| 間取りの骨格、配管の通り道 | 外構の仕上げ、植栽 |
設備は10年、20年で交換の時期がきます。そのときに、好きなものへ替えられます。壁の中の柱や断熱材は、替えられません。
「新築の2割でひび割れが起きる」ではありません。20.1%は、不具合の相談件数に占める割合です。発生率ではなく、相談が欠陥と確定した件数でもありません。複数の不具合を数えているので、合計は100%を超えます。
では、どうするか
最初の打ち合わせで、「絶対に削らないもの」を3つだけ決めてください。それ以外は、予算に合わせて動かしていい項目になります。この線が先にあると、見積もりが上がったときに迷いません。
ユーキハウスの新築住宅は、全棟で許容応力度計算を行い、ZEH水準の断熱が標準仕様です。あとから直せない部分は、はじめから標準に入れてあります。お客様のえこひいきは、その先の「暮らしたい形」に使ってください。
- 国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査 報告書」(2026年7月17日) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002012180.pdf
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2026」(2026年9月30日) https://www.chord.or.jp/documents/tokei/soudan_siryou_web/2026/NP2026.pdf
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