「借りられる額」と「返せる額」は違う。審査の基準35%と、実際に借りた人の平均26%
フラット35の審査は、年収に対する返済の割合が35%以下なら通ります。けれど、実際に借りた人の平均は26.4%。この9ポイントの差に、資金計画の答えがあります。

「いくらまで借りられますか」。最初に出てくる質問です。けれど、金融機関が答えてくれるのは「貸せる上限」で、「あなたの家計が無理なく返せる額」ではありません。この2つは、同じ数字にはなりません。
- フラット35の基準は、年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下
- 分母は手取りではなく税込年収。車や教育、カードのローンも返済額に入る
- 2025年度、土地から買って建てた人の平均は26.4%。月々の返済は平均15.23万円
審査の「ものさし」は、何か
住宅ローンの審査で使われるものさしのひとつが、総返済負担率です。年収に対して、1年間の返済額が何%になるかを見ます。住宅金融支援機構のフラット35では、次の基準です(2026年4月1日現在)。
| 年収 | 総返済負担率の基準 |
|---|---|
| 400万円未満 | 30%以下 |
| 400万円以上 | 35%以下 |
見落としやすい点が2つあります。ひとつは、年収が税込であること。もうひとつは、返済額が住宅ローンだけではなくすべての借入れの合計であること。自動車ローン、教育ローン、カードローン(キャッシングや分割払い・リボ払いを含む)も入ります。
年収600万円で、計算してみる
税込年収600万円の場合、35%は年210万円、月にすると17.5万円です。25%なら年150万円、月12.5万円(当社で計算)。同じ人でも、どの割合で考えるかで月5万円変わります。
そして、月17.5万円は手取りから払います。税金と社会保険料を引いたあとの家計にとって、35%はかなり重い数字です。
実際に借りた人は、どのくらいか
住宅金融支援機構の2025年度の調査から、フラット35を使って家を建てた人の平均です。
| 区分 | 世帯年収 | 総返済負担率 | 月々の返済 | 年収倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 土地付注文住宅(全国) | 742.2万円 | 26.4% | 15.23万円 | 7.8倍 |
| 土地付注文住宅(首都圏) | 822.6万円 | 27.1% | 17.31万円 | 8.6倍 |
| 注文住宅(全国) | 718.9万円 | 23.0% | 12.39万円 | 6.9倍 |
「注文住宅」は土地代を借りていない人で、平均年齢は47.8歳。「土地付注文住宅」は土地から買った人で、平均40.1歳です。これから土地を探す方は、土地付のほうが近い数字になります。
土地付注文住宅では、負担率が30%以上の人が全国で7,733件のうち2,577件ありました。およそ3人に1人です(割合は当社で計算)。
「35%まで借りて大丈夫」ではありません。35%は審査の上限で、安全の目安ではありません。また、ここに挙げた平均はフラット35を利用した人だけの統計で、変動金利で借りた人は入っていません。「平均と同じだから安心」とも言えません。平均そのものが、すでに重い水準だからです。
では、どうするか
順番を逆にします。「いくら借りられるか」から始めず、「毎月いくらなら、いまの暮らしを変えずに払えるか」から始める。そこから借入額を逆算し、土地と建物の予算に分けます。
- いまの家賃に、いくらまで足せるか
- 車の買い替え、教育費が重なる時期はいつか
- 固定資産税、火災・地震保険、修繕の積み立てを入れたか
- 光熱費は、いまの家と比べてどう変わるか
ユーキハウスの資金計画相談会は、住宅ローンアドバイザーが担当します。資金シミュレーターで大まかな数字を見てから来ていただくと、話が早く進みます。
- 住宅金融支援機構「【フラット35】ご利用条件」(2026年4月1日現在) https://www.flat35.com/loan/lineup/flat35/conditions/index.html
- 住宅金融支援機構「フラット35利用者調査 2025年度集計表」(2026年7月24日) https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/2025.html
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